岸田政権は一歩間違えば支持率ガタ落ち…問われる「本当の危機対応」と「3つの距離感」

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 21年10月の政権発足直後の衆院選に勝利し、スピード重視の新型コロナ対策が評価され、支持率上昇。岸田首相の船出は順調に見えるが、好事魔多し。真価が問われるのは22年だ。

 安倍・菅両政権の不誠実な強権政治や後手後手コロナ対策にウンザリしていた国民の目には、岸田首相が当たり前のことをしただけで新鮮に映る。そんな振り子の揺り戻しも長くは通じまい。年が明ければ長丁場の通常国会が始まり、2月に開催される北京冬季五輪の外交的ボイコットの対応もくすぶる。市中感染が確認されたオミクロン株のスピード感染拡大による「第6波」到来も現実味を増す。

 22年は岸田首相の決断に伴う結果の是非がさらに問われるが、すでに水際対策では国際線の新規予約停止要請をたった3日間で撤回。18歳以下への10万円給付もクーポン併用の方針から「全額現金」容認に転換するなど、出しては引っ込めるの繰り返し。優柔不断なポンコツ首相の片鱗をのぞかせている。気の早い政界関係者は岸田退陣Xデーをもう、ささやき始めている。

「決められない男」の本性が現れると…

「新型コロナの新規感染者数が低く抑えられ、解放ムードの中で発足したラッキーな政権だけに、再び『危機』が到来した際の対応は未知数です。加えて22年の岸田首相には3つの距離感が問われます。まず対立が激しさを増す米中両国との距離、次に分配重視の協力を仰ぐ財界との距離、そして脱却を目指す『アベ政治』との距離です。いずれも微妙な距離感を測る必要があるだけに、ひとたびジレンマに陥り、『決められない男』の本性が現れれば支持率はガタ落ち。夏の参院選前に党内から“新たな顔”を求める声が上がれば即、政局です」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 政界、一寸先は闇。順風満帆に見える岸田内閣が、いつ転覆しても不思議ではない。

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