小池知事が“因縁”の石原慎太郎氏をいち早く弔問 「都民葬」まで言い出し飛び交う憶測
「ああ、石原さんはヨットマンだったんだと、改めて感じました」──。4日の定例会見で、東京都の小池知事は1日に逝去した石原慎太郎元都知事の自宅を2日に弔問したことについて聞かれ、こう話した。
「風を読むというか、風を吹かし、時には嵐を呼んだ。弟さんではありませんが、それでゴールに突き進む。そういうヨットマンだったのではないかと思っている」
「これまで築いてこられたレガシーを東京都にさらに生かしていきたい」
だが、2人が「犬猿の仲」だったことは周知の事実だ。2016年、小池氏が自民党の推薦を得られないまま都知事選に出馬した際は、石原氏が「厚化粧の年増」と揶揄。小池氏は石原都政時代に決まった築地市場の豊洲移転をやり玉に挙げ、当選後も石原氏を標的にした。
ノンフィクション作家の石井妙子氏の著書「女帝 小池百合子」によれば、小池の父が石原氏を熱心に支援していたが相手にされず、親の代からの確執があるという。