「春の値上げラッシュ」家計直撃!専門家が指南する買いだめしていいもの、悪いもの【商品一覧表付】

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 春は値上げの季節? 電気・ガス料金の値上げに頭を抱えていたところに、スーパーなどの食品値上げラッシュが続いている。事前に値上がりが分かっていれば、値上げ前に余裕をもって買い置きしておくのも手。これまで以上に賢い買い物を目指したい。

 ◇  ◇  ◇

「世界情勢が落ち着いても、商品の価格がすぐに落ち着くとは思えませんね」

 こう話すのは、節約アドバイザーの丸山晴美氏(ファイナンシャルプランナー)。丸山氏が心配するように、各社さまざまな理由から続々と商品の価格改定を実施している。

東洋水産は4月に「焼きそば」6月に「赤いきつね」を値上げ

 2月の冷凍食品に続いて、3月1日納品分から「たらこほぐし」など家庭用常温食品39品目を3~20%ほど値上げした日本水産(ニッスイ)は、値上げの理由を〈原材料の価格高騰、国内外での人件費の増加、原油価格・燃料・包装資材および物流費の上昇〉と説明。

 4月1日出荷分から「焼きそば3人前」など約150品目を6~13%、6月1日から「赤いきつね」(193円→214円)など約220品目を9~12%引き上げる東洋水産も、〈原材料費の上昇に加え、包材費・物流費・燃料費等も高騰〉を理由に挙げている。

 一方、6月1日出荷分から「カップヌードル」など約180品目を値上げする日清食品は、他社のように燃料費や物流費の上昇に加え、〈麺の主要な原材料である小麦の価格が大幅に上昇している〉と、ロシアとウクライナの紛争の影響も価格改定の理由であるとしている。他の値上げを決めた企業も価格改定の理由はだいたいこんなものだが、物流コストの上昇というのは少し気になる点だ。

「最大2430円」首都高料金値上げのア然

 そんな折、首都高が予定通り4月1日から最大2430円の値上げをするという。対象となるのは、35.7キロ超の長距離移動の車で、通行料金上限は軽自動車・二輪車1590円(500円値上げ)、普通車1950円(同630円)、中型車2310円(同900円)、大型車3110円(同1030円)、特大車5080円(同2430円)となる。ただでさえガソリンが高騰している中、食品を運ぶ大型トラックを標的にしたかのような値上げ。首都高はその理由を〈都心部の渋滞緩和〉としているから開いた口が塞がらない。

 いずれにせよ、消費者は今まで以上に賢くならなければいけない。値上げ前に買いだめしておくのも手だが、何でもかんでも買い置きしておく必要はない。

「おやつなどを買い置きしておくと、ついつい普段以上に量を食べてしまい、ぜい肉に変わるだけ。ビールなどの嗜好品も、あると飲む量が増えてしまいます。子供のおやつは買い置きせず、おにぎりや茹で卵などでOK。こういう時こそ発想の転換です」(丸山氏)

サバ缶の賞味期限は2年

 無駄遣いを戒める丸山氏だが、もちろん非常時の備蓄も兼ね買い置きしていい商品もある。

 代表的なのが、「賞味期限」「消費期限」の長い食品。一般的にカップ麺の賞味期限は半年、袋麺は8カ月、レトルトや缶詰は1~2年とされる。ちなみに、賞味期限と消費期限の違いは、賞味期限が「おいしく食べることができる期間」、消費期限は「安全に食べられる期間」で、缶詰や瓶詰に関してはもっと先まで行けそう。

「油で揚げているカップ麺の賞味期限は意外と短く、買いだめするには注意が必要です。一方、4月に値上がりするボンカレーなどのレトルト食品は、備蓄のためのローリングストック(買い足し方式)が目的なら買い置きも結構でしょう。賞味期限がもっと長いサバ缶などの缶詰は、特にお勧めです。4月から日本製紙クレシアの『スコッティ』『クリネックス』が1割以上値上がりしますので、収納スペースの状況にもよりますが、これも買い置きが効果的です。たとえ、数十円単位の節約だとしても気持ちはいいものです。また、塩や砂糖は食品衛生法上の賞味期限の表示義務はありません」(丸山氏)

 他にも、マヨネーズ(ボトル)は10カ月~1年、ジャムやミネラルウオーターは1~2年、乾燥パスタは2~3年と長持ちする。ミネラルウオーターについては、表示された容量が確保できる期間であるため、賞味期限の切れた未開封のものを飲用しても体に害を与える心配は少ない。買いすぎて、結局は捨てるハメにさえならなければいい。

 さらに、ここにきて「価格据え置き」を宣言しているスーパーも出てきている。西友は独自に展開しているプライベートブランド(PB)の約1200品目について、価格や量を6月末まで据え置くと発表した。イオンもプライベートブランド「トップバリュ」の価格を3月末まで据え置く。

■「お茶は煮出すもの」と発想を変える

「昨年9月に始まったトップバリュの価格据え置きですが、期間が終了しても延長されており、今後の再延長の可能性もあります。昨今のPB商品は味も見た目もナショナルブランドと遜色なく、積極的に活用すべきでしょう。先ほど発想の転換が必要だと説明しましたが、パン食を少なくして米飯を多めにしたり、今や庶民にとってコンビニ弁当はぜいたく品ですから、おにぎりを昼食用に持参しておかずのみにするといった工夫も必要でしょう。お茶が欲しいのなら、煮出すことです」(丸山氏)

 最後は「ふるさと納税」の活用だ。最近は日用品や雑貨を返礼品にする自治体が増えており、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、電化製品など何でも揃う。

「ふるさと納税のいいところは、手数料2000円で寄付額の上限3割の品物がもらえるだけでなく、自宅まで届けてくれることです。トイレットペーパーなどは店舗で大量購入すると持ち帰りが不便ですし、届けてくれれば“ついでに余計なもの”を買わなくなるというメリットもあります。ついつい無駄遣いしてしまうという人は、ネットスーパーの活用も考えてみたらどうでしょうか」(丸山氏)

 いったん上がった商品の価格が下がる可能性は少ないだろう。少しでも買い物上手になって対策したい。

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