技術少年出版社長 吉崎武さん(5)小中学生を対象に1000億円稼ぐ人材の育成を
技術雑誌収集
3歳で「電波技術」(電波技術社)の写真や図に目を奪われ、小学校低学年で誠文堂新光社の「子供の科学」や学研の「科学」、小学4年で科学教材社の「模型とラジオ」、小学5年から中学にかけては電波社の「ラジコン技術」、高校生になるとCQ出版社の「CQ ham radio」を愛読していた吉崎さん、「雑誌そのものが大好きなので、読んだ雑誌はとても捨てられず、中学時代に読んだ雑誌なんかもすべてとってある。ですから、気づいたらかなりの量になっていた」という。
1977年に「月刊アスキー」の編集長になってからは仕事上の必要性もあって購読・保存する技術雑誌はさらに増え続ける一方。
「保管場所に困っていたら、池袋駅から徒歩圏のビルの地下室、テニスコート2、3面ほど取れるくらい広い場所を使わせてもらえることになった。さっそく雑誌や資料を運び込んだのですが、このときで4トントラック4台分あった。すさまじい量なんですよ」
ところが、2000年夏のゲリラ豪雨で、地下室に大量の雨水が流れ込む最悪の事態となる。