大谷翔平けいれんで緊急降板!過労でパンク寸前も休ませられないドジャースの深刻事情

公開日: 更新日:

 ついに体が悲鳴を上げた。

 日本時間31日のレッズ戦で今季7度目のマウンドに上がったものの、右臀部のけいれんで四回途中、緊急降板した大谷翔平(31=ドジャース)のことだ。

 四回、この回の先頭打者に内野安打を許すと、次打者には初球から2球続けて暴投。四球で歩かせ、続く打者に2ボールとしたところで、ロバーツ監督とトレーナーがベンチを出て交代を告げた。

 この日は3回3分の0、51球を投げて5安打2失点、2四球、4奪三振。予定された4イニングを投げ切ることはできなかった。

「いつから足がつり出したか? 初回から感じていましたけど、なんとかだましだまし。三回くらいまではいけてたんですけど、最後はちょっと難しかったかなと思う」とは試合後の本人だ。

 けいれんの原因は明らかに過労だ。エンゼルス時代の2023年7月、タイガースとのダブルヘッダー初戦に先発して完封。その45分後にスタートした2試合目は休養を勧める首脳陣を制してスタメン出場。2打席連続本塁打を放った直後、けいれんを起こして代打を送られた。大谷は翌日の試合も両足のけいれんで途中交代している。大谷にとってのけいれんは、体が悲鳴を上げているシグナルでもある。

 降板後もDHとして最後まで出場した大谷は、打っても2戦連続ノーヒット。「昨日、今日と脱水気味」と、体調不良だったことも認めた。

 ここまで休んだのは父親リストに入った2日間だけ。6月からは投手として復帰、投げる日は打席にも立つリアル二刀流が続いている。

 首脳陣は投球回数や球数に配慮しているのだろうが、登板に向けた調整と登板後のリカバリーを含めてやること自体は変わらないわけで、打者としてフル出場しながら投手も兼ねる負担は、とてつもなく大きい。

 エンゼルス時代の出場試合数が最も多かったのは21年の158で、次いで22年の157。登板日前後の休日や、登板時の打者免除はあった。それでも、けいれんを起こすまで起用し続けたエンゼルスの首脳陣は批判にさらされた。大谷にかかる負担はむしろ当時より増えているのではないか。

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