全国最大規模の歌舞伎町カジノ店摘発…契機になった「内輪モメ」の全容
全国最大規模のカジノ店は約9000人の顧客を持ち、2005年の開業から17年間で約490億円を売り上げていた。
東京・歌舞伎町で違法なインターネットカジノ店を運営したとして、不動産会社「ネオジオリアルエステート」の代表取締役の葛西悠介(43)と役員の潟山孝之(57)、無職の小舘誠治(53)、会社員の樋口勝紀(53)ら4容疑者が5月31日、常習賭博容疑で警視庁暴力団対策課に逮捕された。
葛西容疑者らは17年11月~今年1月、新宿区歌舞伎町2丁目のビルの一室にパソコンを設置し、海外のカジノサイトに接続してスロットゲームで客に金を賭けさせる違法カジノ店「SEXY」を運営。6億9000万円の利益を得ていたという。警視庁は今年1月にこの店を摘発し、従業員8人を逮捕。今回逮捕した4人が、店の運営や管理に携わっていたことが判明した。
「葛西容疑者らが経営する不動産会社は、関東を中心に複数のカジノ店を展開するグループ『SPEED』を運営。各店舗の売り上げの管理やネットカフェを装った看板を設置し、摘発を逃れる対策を取っていた。ネットカジノの拠点は海外にあるため、PCがあればできることから、何かあった場合、すぐにシャットダウンして証拠を隠滅できるようにしていた。店内にはPCや金庫が置いてあるだけだった」(捜査事情通)