東京・日本橋で鉄骨落下…人手不足?酷暑? 作業現場で相次ぐ重大事故に不安の声広がる
19日午前9時20分ごろ、東京・日本橋のビル工事現場で、鉄骨が落下。東京消防庁によると、工事関係者2人が死亡し、1人が意識不明の重体になる事故があった。
現場は、JR東京駅八重洲口に近いオフィス街にあるビルで、事故当時、「ドドーン」とカミナリが落ちたような轟音が聞かれたという。ビル周辺には警察の規制線が張られ、上空を報道のヘリが爆音を立てて旋回。その様子を見た買い物客やサラリーマンらがビルの方向を見上げて騒然とする事態となった。
負傷者が出る事故といえば、17日にも人気ロックバンド「B'z」のコンサートが行われていた福岡市の福岡PayPayドームでも発生したばかり。コンサート終了後のステージセットを解体する作業中、ワイヤでつるしていた鉄骨が落下し、男女7人が負傷した。
7月には静岡市の国道1号「静清バイパス」で建設中の高架道路の橋桁(長さ約63メートル、幅約2.5メートル、重さ約140トン)が路上に落下。高架上の作業員らが巻き込まれ、8人の死傷者が出ている。
いずれの事故も詳しい原因究明はこれからだが、これまで「安全、安心」を誇ってきた国内の現場で、立て続けに事故が起きていることに対し、ネット上でも不安の声が広がっているようだ。