「表現の自由は行使しました」やるねえ、カリフォルニア在住の男性が当局にウィット利いた切り返し

公開日: 更新日:

 米カリフォルニア州に住む男性の当局に対するウイットが利いた切り返しが話題になっている。

 同州シーサイドの高級住宅地に住むエティエンヌ・コンスタブルさんは4年前、釣りなどを楽しむためにプレジャーボートを購入。自宅私道に置いていた。

 しかし何者かが苦情を申し立てたようで、昨年7月、市当局から「私道にボートを置くには近隣から見えないように高さ6フィート(約1.8メートル)のフェンスで囲むことが条例で定められている。従わない場合は100ドルの罰金を科す」という趣旨の通告を受けた。

 エティエンヌさんはカチンときたが、条例違反は本意ではないので私道をフェンスで囲むことに。そのうえで地元アーティストのハニフ・パニさんにフェンスに壁画を依頼した。私道にボートが置いてあるように見えるリアルな「だまし絵」だ。

「市当局の通告には従いましたが、合衆国憲法修正第1条で保障されている表現の自由の権利は行使させてもらいました」とエティエンヌさん。ちなみにハニフさんには罰金をはるかに上回る数百ドルの手数料を払ったそうだ。

 この壁画はSNSで急拡散、大手メディアもこぞって報じたため大きな話題になり、エティエンヌさんの反骨精神に全米から喝采が送られている。やるねえ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 2

    広陵高校野球部の問題を軽く考えないでほしい…法的に見れば刑事事件

  3. 3

    参院選に挑んだ精神科医・和田秀樹さんが明かす選挙の裏側…「政策を取り上げてもらえなかったのが残念!」

  4. 4

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  5. 5

    実家の片付けで子どもが見た“地獄” 約半数が「生前整理」着手できず…それでも親が子に手伝わせたくないワケ

  1. 6

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  2. 7

    松下洸平「電撃婚」のお相手も?「プロ彼女」の“日陰”すぎるリアル

  3. 8

    アナタは大丈夫?映画館・電車でのマナー違反…“自己チュー度”をセルフ診断でチェック!

  4. 9

    脳科学者・中野信子さん「死亡年齢の中央値は93歳。あと43年を有効に使い切ることができるか」

  5. 10

    横浜市長選の隠れた争点だった「花博」の是非を現地で探った…建設費が上振れ、環境破壊の懸念も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理