焦る小池知事は都知事選「公務優先」もマユツバ…連日のしたたか演出で組織固めに没頭中

公開日: 更新日:

「横綱相撲」というより、他の候補と同じ土俵に立とうとしない。東京都知事選(7月7日投開票)の告示から、27日で1週間が経過。主要候補は連日、街頭で有権者にアピールする中、小池知事は先週の土日に八丈島と奥多摩、青梅で街頭演説したきり。現職知事として「公務優先」を掲げ、選挙活動を控えているが、この発言もマユツバなのである。

  ◇  ◇  ◇

「小池です。今回もよろしくお願いします」

 電話の受け手は朝一番の“ホットコール”に驚いた。小池知事が3選出馬を表明する前後、彼女を支援してきた業界団体の幹部の携帯電話に直接、本人から支援を呼びかける連絡があったという。

 選挙初日の20日午前10時半。小池知事は屈強なSPを従え、西新宿にある確認団体「東京をもっと!よくする会」の選挙事務所に現れた。勝負カラーの緑の半袖ジャケットを身に着け、「出発式」で7分チョットの「第一声」を終えると「公務」を理由にそそくさと都庁に向かった――はずだった。

 ところが、お昼ごろには事務所にトンボ返り。さまざまな業界団体の関係者が入れ代わり立ち代わり訪れる中、彼らが手渡す推薦状を代理を立てず小池知事本人が受け取る。事務所を後にする関係者に小池知事は出入り口まで寄り添って、笑顔で見送る姿を複数のメディア関係者が目撃している。

 この日の公務日程を確認すると、午後2時半から都内2施設の行政視察だけ。かなりスカスカだ。それでも「公務」を強調したのには、彼女なりの狙いがあるようだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  2. 2

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  3. 3

    東京・荒川河川敷で天然ウナギがまさかの“爆釣”! 気になるそのお味は…?

  4. 4

    参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか

  5. 5

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  1. 6

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  2. 7

    「イネカネムシ」大量発生のナゼ…絶滅寸前から一転、今年も増加傾向でコメの安定生産に黄信号

  3. 8

    「関東大震災」「阪神大震災」「東日本大震災」発生時のジンクスにネットがザワめく複雑理由

  4. 9

    参院選もデマ情報が飛び交った…SNSの誹謗中傷「発信者情報」を1000円で開示する方法

  5. 10

    コメ増産の切り札として注目「再生二期作」の理想と現実…土地がやせ細るネガティブ要素も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    上野樹里“ガン無視動画”にネット騒然! 夫・和田唱との笑顔ツーショットの裏のリアルな夫婦仲

  4. 4

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  5. 5

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  1. 6

    松本潤&井上真央の"ワイプ共演"が話題…結婚説と破局説が20年燻り続けた背景と後輩カップルたち

  2. 7

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  3. 8

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  4. 9

    松本潤「19番目のカルテ」の評価で浮き彫りに…「嵐」解散後のビミョーすぎる立ち位置

  5. 10

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ