著者のコラム一覧
多賀一晃生活家電.com主宰

大手メーカーで商品開発、企画を担当後に独立。「生活家電.com」主宰。

(61)安価のイメージあった電気ケトルが値上がりする可能性…8月から完全仕様変更

公開日: 更新日:

 医師らは赤ちゃんのハイハイ時の力を測定。平均13キロでした。この力でテストすると、どのメーカーの電気ケトルも倒れたそうです。

 苦しいのは、やけどを負った幼児。入院治療、ひどい場合は、数年にわたり、皮膚を移植して治療することもあります。その間、まともに遊べず、トラウマにもなる。女児の場合、後々まで尾を引きます。医療費もばかにならない。数十万から数百万かかるそうです。そのような人が年に40人。全体で2億円もの医療負担になっているそうです。

 安全意識の高い象印やタイガーなどの日本メーカーは、元々こういう事例を想定、製品に織り込み済みです。

 問題は海外メーカー。ケトル=やかんという認識のため、中に熱湯が入っていればやけどするのは当たり前という考えをします。またシンプルな作りでないと、誰でも買える値段にはならない。そのため安価モデルには、やかんと同じように、安全機能は付いていません。

 改正電安法の猶予期間は今年の7月31日まで。翌8月1日から、新テストに適合できない製品の製造、輸入が禁止されました。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑