生まれながらHIV感染の35歳アメリカ人俳優が妻の妊娠と胎児の「陰性」を発表して大反響

公開日: 更新日:

 生まれながらにして、エイズの原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染しているアメリカの男性の妻が妊娠。胎児にはHIVが感染していないことが分かり、話題になっている。

 注目を集めているのはニューヨーク在住の俳優で作家のジョセフ・キブラーさん(35=写真右)と、妻で女優のケリー・コックスさん(年齢非公表=同左)。

 HIVは感染者の血液、精液、膣分泌液、母乳などの体液を通して感染する、人間の免疫システムを破壊するウイルスだ。どのように妻と胎児は感染を免れたのだろうか?

 キーになるのは「抗レトロウイルス療法(ART)」という薬物療法。現在、この方法で患者の血中HIVウイルス量を「検出限界(特定の物質が測定できる最小限の量)」未満にまで減少させることが可能になっている。

 この状態になると、他の人にウイルスを伝染させるリスクが事実上ゼロに。ジョセフさんはこの治療でHIV感染を防いだのだ。

 一方、ケリーさんはエーラス・ダンロス症候群(EDS)という遺伝性疾患にかかっており、慢性的な痛みや関節の問題があるという。来年初めに出産予定の胎児にEDSが遺伝しているかどうかは、検査方法がないため分からないという。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  1. 6

    フジテレビ「不適切会合」出席の福山雅治が連発した下ネタとそのルーツ…引退した中居正広氏とは“同根”

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    清原果耶は“格上げ女優”の本領発揮ならず…「初恋DOGs」で浮き彫りになったミスキャスト

  4. 9

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  5. 10

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます