「流されゆく日々」12000回〈続〉能登から届いた読者からの手紙

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 五木寛之さんの「流されゆく日々」が1万2000回を迎えた今月2日からしばらくして、読者からお手紙が届いた。差出人は匿名希望とあるが、「初冬の小雪舞う奥能登の地にて、この手紙をしたためました」とある。現在は74歳、毎日、コンビニで日刊ゲンダイと缶コーヒーを購入し、車中で「流されゆく日々」を熟読し、<過去の私の体験と照らし合わせるようになりました。嘘のような本当の話です>と書かれている。流通の関係で現在、ゲンダイは北陸地区への配送ができなくなった。そうしたら、郵送購読に切り替えてくださり、引き続き、毎日、読んでくださっているそうだ。

<五木寛之先生の『流されゆく日々』連載12000回を心からお祝い申し上げます。愛読者の一人として私も大きな興奮を覚えます。奇跡であり凄まじい偉業であると感じます。五木先生のお仕事は正しく奇跡です>と書いて下さった、この読者は震災で輪島市にある築100年の実家が倒壊した。そこに弟さんがいて、消防士が瓦屋根に穴をあけ、ロープを使って救出したと書かれている。凄まじい体験をされたのだ。あれから、1年。いまはどうなっているのだろうか。

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