両院議員総会は不発に…「石破おろし」狙う自民党総裁選“前倒し運動”は尻すぼみの可能性
「石破おろし」が本格化するのか──。注目された自民党の両院議員総会が8日、党本部で開かれ、続投表明した石破首相への批判が続出。しかし、実際は大したことが決まらず、「会議は踊る、されど進まず」状態だった。
総会では、党則に基づく総裁選の前倒しを求める声が相次ぎ、総裁選挙管理委員会(逢沢一郎委員長)に判断を一任することが決まっただけ。総裁選の前倒し開催には、党所属国会議員(衆参295人=衆参議長除く)と47都道府県連の代表各1人の総数のうち、過半数の賛同が必要だ。総会に参加した反石破の議員は「総裁選実施に一歩前進だ」と意気込んだが、会合自体にはそこまでの熱気はなかったようだ。
■「裏金議員のケジメが先だ」の声
「石破さんへの退陣要求が続出した7月28日の両院議員懇談会と比べて、総会は明らかに落ち着いた雰囲気でした。懇談会は予定の2時間を大幅に超えて4時間半にも及びましたが、この日の総会は予定通り2時間で終了。しかも、1時間もしないうちに会場を後にする議員が続出しました。懇談会では参院選で落選した議員も出席し、ブーイングが上がりましたが、彼らは総会では不在。それもあって、あまり揉めなかったそう。まあ、不発ですね」(官邸事情通)