不安的中! 私が出会った「ヤバい新人」。定時前に“勝手に”帰る中条あやみ似の美人社員、その理由は…

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コクハク

 2025年のGWも、あっという間に終了し早くも6月に。今年入った新入社員たちも、そろそろ会社の雰囲気に慣れてきた頃ではないでしょうか?

 一方で、「今年入った新人、ヤバいかも……」という、先輩社員たちの嘆きが聞こえてくるのもこの時期。IT企業に勤める岡本優子さん(仮名・36歳)は、忘れられない新入社員がいると言います。

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違和感が的中! 中条あやみ似新人のヤバイ行動

「誰しも一つは、『ヤバい新入社員』のエピソードを持っていると思いますが、今のところ私の体験談を超える人には出会ったことがないです」

 そう自信満々に語る優子さん。彼女がその新入社員、M美さん(仮名・当時23歳)と出会ったのは、今から5年前。新卒で入社したM美さんは、誰もが目を引く美人だったそう。

「芸能人でいうと、中条あやみに似ていました。スタイルも抜群。顔の大きさなんて一回りくらい違いましたね」

 しかし、初対面のときから、優子さんはM美さんに違和感を覚えたといいます。それは挨拶をしたときのこと。

「初出勤の日、M美さんは誰よりも早く来て、デスクに座っていました。私が後ろから声をかける形で挨拶すると、M美さんは、上半身だけこちらに向けて、小声で『よろしくお願いします』。それだけです。名前を名乗ることもしませんでした

 優子さんがあっけにとられているうちに、M美さんはさっさとパソコンのほうに体を向けてしまったのです。M美さんの指導係を任された優子さんの頭には、一抹の不安がよぎったといいます。

仕事中に脱毛の予約、研修中に目の前で居眠り!?

 その後、優子さんの不安は的中することに。M美さんは、驚くほど仕事をしなかったのです。

「普通、新人さんは、『何かやることありますか?』とか、『終わったら次は何をすればいいですか?』と先輩に聞きますよね。でも彼女は声を掛けられるまで、何もせずに座っているだけ。あるとき、ふと後ろを通ったら、就業中にパソコンで脱毛サロンの予約をしていました。入社して数日とかですよ」

 研修中にも事件は勃発。優子さんがマンツーマンで仕事の説明をしているとき、なんとM美さんは眼の前で居眠りをはじめたのです。

「これを言うと、嘘だって言われるんですけど、本当なんです。私が説明していると、首がカックンカックンしてきて……。見かねて『別の日に研修しようか?』と聞いたら、『大丈夫です』と言うのですが、しばらくするとまた居眠り。これには怒りを通り越して呆れましたね」

定時の前に勝手に帰宅。理由は「マチアプ」のデート

 様々なやらかしをするM美さんでしたが、特に優子さんを悩ませたのは、帰宅時間でした。ろくに仕事をしないM美さんは、なぜか定時の5分前に勝手に帰ってしまうのです。

 最初は「時計を読み違えているのかも」と思っていた優子さんでしたが、毎日続くので、さすがに注意することに。するとM美さんから驚くべき真相を聞かされます。

「理由はデートでした。マッチングアプリで毎日違う人と会っていたんだそうです。『婚活しているので、忙しいんです』と言われたときは、言葉が出ませんでしたね。

 それどころか、『婚活なら仕方ないか』と思った私も、どうかしていたんだと思います。結局、『定時までは会社にいてね』というのが精一杯でした」

 優子さんの指導のかいあって、翌日からM美さんは定時で帰るようになったそうですが…。

「定時の5分くらい前から、パソコンを落として、バッグを膝に乗せた状態で待っていました。文字通り、定時になるのを待っているんです」

外回りので一緒に歩かないのはなぜ?

 入社以来、目に余る行為が立て続けに起こったにも関わらず、優子さんはM美さんを叱ることはありませんでした。一体なぜなのでしょうか。

「最近の若い子は、叱るとすぐに辞めてしまうと言います。なのでM美さんのことも、叱らずに指導していきたいと思っていたんです。地道にコミュニケーションを取っていけば、いつかわかってくれると思ったんですけどね……」

 そんな我慢強い優子さんでしたが、ついにM美さんに見切りをつける出来事が起きます。二人で営業先を回ったときのことです。

「人と一緒に移動するときって、普通並んで歩きますよね。ところがM美さんは、私の2メートルくらい後ろをついてくるんです。私が歩くスピードを緩めると、M美さんもさらにゆっくりになる。私とコミュニケーションを取る気がないんだなと確信しました

契約終了通告後も、勤務態度は変わらず

 試行錯誤しながらM美さんに指導してきた優子さんでしたが、さすがに呆れ果て、『この子はどうせすぐに辞める』と割り切って接するように。案の定、M美さんは試用期間の3カ月で契約終了となりました。事実上のクビです。

「M美さんが仕事をしない・人とコミュニケーションを取る気がない姿は、会社の全員が見ていたので、クビを疑問に思う人はいませんでした。すごいのは、契約終了を言い渡されても、M美さんの勤務態度が何一つ変わらなかったこと。すごいメンタルですよね」

 最後の勤務日、M美さんはいつも通り「お疲れ様です」と言い残し、去っていったそうです。

「今は笑い話ですけど、当時は彼女にかなりのストレスを感じていました。人事には『ビジュアルだけで採用するな』と文句を言いたいです」

 M美さんが現在何をしているかはわかりませんが、婚活がうまくいったことを祈ります。

(中村未来)

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