巨人「松井秀喜監督」は完全消滅か、可能性あるか…恩師・長嶋茂雄さんは誰よりも願っていた
89年の生涯の幕を閉じた長嶋茂雄終身名誉監督が、最後まで気にかけていたのは、愛弟子の松井秀喜(50)のことだった。
12年ぶりに巨人の監督復帰が決まった1992年のドラフトで、4球団競合の末、超目玉だった松井のクジを引き当てた。それ以降、「4番育成1000日計画」と称し、マンツーマン指導。2人きりの素振りは遠征先のホテルの部屋や長嶋監督の自宅でも行われ、日本球界を代表する主砲に育て上げた。ヤンキース移籍後も続いた師弟関係はあまりに有名だが、愛弟子の現役引退後も、ことあるごとに「ニューヨークは何をやってんだ?」と口にしていたという。さる巨人OBがこう言う。
「長嶋さんは松井の巨人監督就任を誰よりも強く願っていた。それは球団も一緒で、これまでに何度もそのタイミングはあった。例えば、2015年限りで原監督の第2次政権が終わったところです。しかし、引退後にヤンキースのGM特別アドバイザーに就任した松井は今もニューヨークに拠点を置いている。若い頃のヤンキース・ジャッジを見いだすなど、育成にやりがいを感じているし、子育ても始まっていて、家族との時間を大切にしたいということでした。原監督の3度目の就任となった19年や阿部監督が就任した24年もそのチャンスといえましたが……」