長嶋茂雄さんは助っ人外国人のセックスの心配もしていた。「何なら紹介してやろうか?」とも
2006年掲載「田沼一郎氏 巨人助っ人三国志」の第9回を再公開
“燃える男”、“ミスター”の愛称で国民的人気を誇ったプロ野球元巨人監督の長嶋茂雄さんが6月3日、都内の病院で肺炎のために亡くなった。享年89。選手、監督として数々の伝説、逸話を残した「ミスタープロ野球」は、身近に接した誰もにそれぞれの「長嶋茂雄像」を強く印象づけてもいる。日刊ゲンダイの連載で多くの球界OBが語ってきたその実像を再構成して緊急公開します。
今回は巨人の元通訳、渉外担当を務めた田沼一郎氏による「巨人助っ人三国志」の第9回(2006年掲載)を再公開(本文中の年齢・肩書きなどは当時のまま)。
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「アッチの方は大丈夫か? 連れて行ってるか? プロ野球選手にとっては大事なことだからな。何ならオレが紹介してやろうか。ちゃんと面倒見ないとダメだぞ」
長嶋監督からこう言われたことがある。1度目の監督を務めていたときである。
日本に来る外国人選手は結婚していても単身赴任することが多い。子供の教育の問題や奥さんが日本の生活になじめないなどの理由で、一緒に来日しても帰国してしまうことが少なくないからだ。夏休みになってようやく再来日するケースもある。そうなると問題になるのがセックスだ。