(2)5つの栄養素は単体より複数組み合わせて取ることが大事
骨の中では、骨へカルシウムが蓄積する「骨形成」と、骨からカルシウムが溶け出す「骨吸収」が繰り返され、骨の新陳代謝が行われています。骨形成を骨吸収が上回ると、骨密度が低下し、骨粗しょう症を発症します。
この病気を予防するには、日頃から骨を丈夫に保つための栄養素を意識した食生活が大切です。次の5つの栄養素は、骨の健康を保つために欠かせません。
◎カルシウム:骨の主成分のひとつで、牛乳、ヨーグルト、小魚、豆腐、小松菜、干しえびなどに豊富です。
◎ビタミンD:カルシウムの吸収を助ける栄養素で、サケやサンマ、干しシイタケ、卵黄などに多く含まれます。また、日光を浴びることで体内でも合成されます。
◎ビタミンK:骨の形成に必要なたんぱく質を活性化させる働きがあり、納豆、ブロッコリー、ホウレンソウなどが良い供給源です。
◎たんぱく質:骨の土台である骨基質や筋肉の維持に必要で、肉、魚、卵、大豆製品などに含まれています。
◎マグネシウム:骨の構造を支える栄養素で、ナッツ類、海藻、玄米などに多く含まれます。