“お坊チャマ”進次郎農相には分かるまい…「備蓄米差別」さながらの購入条件ハードルに中小スーパー大混乱

公開日: 更新日:

 午前8時の開店時間前に約1000人が列をつくった。東京で備蓄米を先行販売していたイオンが2日、大阪でも販売開始。大阪市西区の大阪ドームシティ店で一番乗りの人は前日夜10時ごろから並んだという。備蓄米の「劇場化」に、小泉農相はしてやったりだろうが、「不都合な真実」の扱いは小さい。中小・零細向けに門戸を開いた備蓄米の申し込みが、意外や低調なのだ。

  ◇  ◇  ◇

 中小スーパーや市中の米穀店に放出されるのは、2021年産の「古古古米」だ。大手対象の第1弾で余った8万トンのうち、6万トンを中小スーパーに、2万トンを米穀店にそれぞれ配分。想定する店頭価格は5キロ=1800円で、22年産の「古古米」と比べて割安ではある。

 大手よりも1年オチのコメ自体、小規模経営者に失礼な話。加えて購入条件のハードルも高すぎる。まるで差別だ。

 中小スーパーには「年間1000トン以上」のコメ取り扱い実績を課す。1000トン=100万キロ、5キロ入り換算で実に20万袋。年中無休でも1日あたり約550袋を売りさばく実績が必要で「条件を満たすのは10店舗くらい持つチェーン店に限られます」(首都圏のスーパー関係者)という。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  4. 9

    高市早苗総裁はまだ首相じゃないのに閣僚人事?「内閣の要」官房長官に“激ヤバ”木原稔前防衛相のワケ

  5. 10

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言