元横綱白鵬に求められるこれまで以上の「自重」と「品行方正」…カネ集めのために面従腹背の日々へ

公開日: 更新日:

 相撲協会にいた時ほど甘くはなさそうだ。

 2日に退職願が受理された元横綱白鵬(40)。自身の過去の素行、言動が原因とはいえ、部屋閉鎖という重い処分を食らい、本来ならば恨み骨髄のはず。しかし、同日に発表したコメントでは協会を非難するような文言は一切なく、

「今後は、日本の誇る『相撲』という文化をより広く、次の世代へと伝えていくために、日本相撲協会の外の立場から、その発展に貢献していく決意を固めました」

 と、外から協会を“援護射撃”する方針だという。

 すでに日刊ゲンダイが「退職後は相撲をベースにした格闘技のプロモートをする」と書いたように、スポーツメディアも「相撲のプロリーグを作るのでは」と報じている。いずれにせよ、相撲から離れるつもりはないようだ。

「だからこそ、協会と対立していると思われるのだけは避けたいのです」とは、角界OBだ。

「どんな形にせよ、新しい組織を作るには資金が必要です。特にプロリーグともなれば、莫大なカネがかかる。一朝一夕に組織を作れるものではなく、準備期間から人件費を含めた運営費も発生する。大口のスポンサー、つまり大企業の支援なくしては到底やっていけませんよ。そんな時に協会との対立があからさまになれば、『私はトラブルを抱えています』と認めているようなもの。支援どころか、スポンサーに敬遠されかねない。協会に力士を供給する日本全国の相撲強豪高校、大学に縁を切られたら、それこそ新リーグどころではない。これまで以上に本音を押し殺し、自重と品行方正な態度が求められるでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 格闘技のアクセスランキング

  1. 1

    大の里、豊昇龍の両横綱も戦々恐々…「新怪物」加入で躍進止まらぬ伊勢ケ浜部屋の巨大戦力

  2. 2

    元幕内照強の“しょっぱい犯罪”に角界も呆れた…トラブル多数現役時代の「ヤンチャ」な素顔

  3. 3

    横綱大の里が抱える“厄介な悪癖”…パワーだけでは勝てない「幕内の壁」が立ちはだかる

  4. 4

    横綱大の里に舞の海氏「深刻な病、悪い癖」…V戦線に踏みとどまるも方々から辛辣意見殺到

  5. 5

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々

  1. 6

    元横綱・白鵬の「師匠代行」玉垣親方の素性と評判…異色の経歴、27歳で角界入りの元教師

  2. 7

    大相撲平幕Vが早くも「平成31年間の9人」に並ぶ… 今後も止まらぬ番付崩壊、プロアマの差はないも同然

  3. 8

    いとうあさこ似を自認・琴栄峰央起の“美四股”は角界随一、兄・琴勝峰の影響で高卒プロ入り決意した

  4. 9

    二所ノ関部屋・大の里が未成年に飲酒強要疑惑…相撲部屋のイジメは永久になくならないのか?

  5. 10

    元大関・朝乃山の幕内復帰が秒読みへ…コロナ不祥事や大ケガ経て磨かれた精神力で幕下を2場所で通過

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督