著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

「勝つ者が許されない世界=日本の税制」の現実を知る

公開日: 更新日:

 ここは都内某所の雀荘。バブルの狂騒が冷めやらぬ、平成初期の“あるある風景”だ。

「場代は全部で9万3000円です。よろしくお願いします」

 店主の残したメモを見て、メンバーたちを虚無感が襲う。

「結局、勝ったのは雀荘だけか……」

 麻雀を始めたのは仕事終わりの金曜日の夜。いつものメンツで取ったり取られたり。最初は半荘8回の予定だった。しかし、気付けば2昼夜ぶっ通し。

「だって、負けてるヤツがやめないんだよ」

「レートを倍にして、あと4回!」

 完全にキリがなくなっている。

 しかし、そんな「誰もが勝てない仕組み」が、現実にも起こってしまった。それは会社役員が「競馬ソフト」の利益を申告しなかったという話だ。

 当局に指摘され、1億円以上の納税。もちろん競馬は、基本的にハズレ馬券は経費として認められない。的中馬券の利益のみに課税される。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗