著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

2026年スタート予定「プラチナNISA」の落とし穴…すぐに飛びつくと痛い目に

公開日: 更新日:

「ここはキャバクラじゃないんで」

 ボーイから素っ気ない言葉が返ってきた。ここは某地方都市の繁華街。オヤジたちが少ないお小遣いで、つかの間のパラダイスを楽しもうとしているときであった。

 店の名前は「プラチナ」。客2人に対して、女の子は1人だけ。店構えや値段からすれば、どう考えてもおかしい。これだったら、近くの「ゴールド」の方が絶対にいい……。

 最近、金とプラチナの価格が逆転している。2008年のリーマン・ショック以降、金価格が急騰。ほとんど動かないプラチナ価格を圧倒している。宝飾品のほか、産業用としての利用価値も高い。そして何より代替通貨としての信用が高まっているのだ。

■高齢者向け「プラチナNISA」がスタート

 そのようななか政府は「プラチナNISA」というものを始めようとしている。26年の税制改正によって、高齢者(65歳以上)向けの“新NISA”を開始しようとしているのだ。

 特徴は「毎月分配型」が解禁されるというもの。本来、NISAは「長期積み立て」が原則であり、「毎月分配型」のような配当が出るタイプはそぐわない。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった