2026年スタート予定「プラチナNISA」の落とし穴…すぐに飛びつくと痛い目に
「ここはキャバクラじゃないんで」
ボーイから素っ気ない言葉が返ってきた。ここは某地方都市の繁華街。オヤジたちが少ないお小遣いで、つかの間のパラダイスを楽しもうとしているときであった。
店の名前は「プラチナ」。客2人に対して、女の子は1人だけ。店構えや値段からすれば、どう考えてもおかしい。これだったら、近くの「ゴールド」の方が絶対にいい……。
最近、金とプラチナの価格が逆転している。2008年のリーマン・ショック以降、金価格が急騰。ほとんど動かないプラチナ価格を圧倒している。宝飾品のほか、産業用としての利用価値も高い。そして何より代替通貨としての信用が高まっているのだ。
■高齢者向け「プラチナNISA」がスタート
そのようななか政府は「プラチナNISA」というものを始めようとしている。26年の税制改正によって、高齢者(65歳以上)向けの“新NISA”を開始しようとしているのだ。
特徴は「毎月分配型」が解禁されるというもの。本来、NISAは「長期積み立て」が原則であり、「毎月分配型」のような配当が出るタイプはそぐわない。