ガスは何を原料につくられているの? 東京ガスに聞いた
「石炭や石油が都市ガスの原料でしたが、よりクリーンなエネルギーとして1969年に液化天然ガス(LNG)の導入を日本で初めて実現しました。この社運を懸けた一大事業を決断した当時の経営者が掲げたのが、『東京に青い空を取り戻そう』という言葉でした」(関係者)
社会問題化していた光化学スモッグの抑制、CO²排出量の削減に大きく貢献したわけだ。
さらに2009年には、都市ガスやLPガスから取り出した水素を電気に変換し、同時に発生する熱でお湯をつくる「エネファーム」(パナソニックと共同開発)を世界初で一戸建て住宅向けに発売。現在は都市ガスの排気に含まれるCO²を使って洗剤や肥料の原料をつくるサービスまで始めている。
ガスとひとくくりに言っても、原料は大きく変遷。ガスからできる水素やCO²もあますことなく使われている。