口の中ではじけるお菓子「パチパチパニック」が当初売れなかったのはなぜ? アトリオン製菓に聞いた
口の中でパチパチはじけるお菓子「パチパチパニック」。1998年の発売から27年、少子化にもかかわらずここ10年で売り上げが10倍以上と絶好調だ。
発売元のアトリオン製菓は、ヨーグレットやハイレモンなど懐かしい菓子を製造する創業80年の老舗メーカー。創業初期は明治製菓の子会社として明治キャラメルやサイコロキャラメル、カールなどを製造。子供の頃に口にした人も多いのでは。
さて、パチパチパニック。この摩訶不思議なお菓子はどのようにして生まれたのか?
同社は70年代に炭酸ガスを封じ込める「高圧キャンディ」の製造設備を導入。その後、すっぱいパウダーを組み合わせて「しゅわしゅわパンチ」の名で発売したが、売り上げは伸び悩んだ。
「“しゅわしゅわ”では、『キャンディーがパチパチと口の中ではじける楽しさや発泡感が伝わらないのではないか?』という意見が出ました。そこでネーミングの再検討をはじめ、社内アンケートの結果、『パチパチボン』と『パチパチパニック』の2案に絞り込まれました」(同社の広報担当者)