女性を狙って体当たり…「ぶつかりオジサン」に必要なのはストレス発散より田舎暮らし?
とはいえ逮捕されるリスクを冒すほどストレスがたまっているのだとしたら、異常だろう。
「ストレス因子は増えているのに、発散する術は減っていますからね」と明大講師の関修氏(心理学)がこう続ける。
「昭和の時代なら部下や女性をからかうなどして“ガス抜き”していたのが、今はすべてハラスメントでアウト。上司が部下に気を使う時代です。SNSでうっぷんを晴らそうとしても訴訟リスクがある。その点、ぶつかり男はわざとじゃないと言い逃れしやすい。言論の自由を盾に、自己正当化しながらヘイトスピーチに熱狂する人たちと、根っこにある部分は同じように感じます」
そうなる前にまともなストレス発散法を考えた方が良さそうだが、それだってお金はかかる。
「非常に難しいですが、発想を転換するしかないのでは。この物価高で生活レベルは下がる一方、モノの豊かさを求める都市生活は息苦しさが募るばかりです。ぶつかり男になりそうなタイプは、ストレス発散を考えるより、価値観を変えて、田舎暮らしでココロの豊かさを求めた方が、ストレスが軽減されるかもしれません」(関修氏)
どうせなら自然とぶつかった方がいいか。