「ダニ博士」に聞いた…マダニ感染症もクマ出没も生物と人間社会との距離の問題
五箇公一(国立環境研究所 生物・生態学者)

この夏、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が全国で広がり、これまでに感染者は149人と過去最多となった。重症化すると死に至ることもあり、度々ニュースにもなっている。そこで、ダニ研究40年、「ダニ博士」として知られる生物・生態学者を訪ねた。マダニ感染症の増加には、害虫や害獣と人間の距離感という生態系の変化が影響していそうだ。話は最近のクマ出没多発にも及んだ。
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