横浜流星が“レア動画”に降臨!でも…あれっ? 大河ドラマで「国民的俳優」となった代償か
大河ドラマ『べらぼう』主演、準主役の『国宝』は大ヒット
【「残念プロフェッショナル」の流儀】
今年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に主演し、興行収入120億円を突破して歴代実写邦画2位となった映画『国宝』の準主役を務めた横浜流星。
そんな横浜流星が出演したあるショート動画に、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地さんはなにか“思うところ”があったようです。
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横浜流星(俳優、28歳)
横浜流星の出世作は「スーパー戦隊」
『国宝』を劇場で鑑賞した筆者は、主役を演じた吉沢亮さんと、その主人公と対をなす準主役として存在感を放った横浜流星様の演技に、度肝を抜かれました。
演技に生々しいほどのリアリティがあって抜群に上手いのは当然のこととして、上手い・下手という次元以前に、歌舞伎役者を演じた彼らが撮影に向けてどれだけの時間、練習・鍛錬に明け暮れていたのかと想像するだけでも、もう本当に頭が上がりません。
さらに流星様は現在、大河ドラマの主演も張られているということで、もはや“国民的俳優”と言っても過言ではないでしょう。
――さて、流星様と言えばご存知の方も多いと思いますが、「スーパー戦隊」シリーズが出世作。
2014年から2015年にかけて放送された『烈車戦隊トッキュウジャー』で、トッキュウ4号役(グリーンに相当するヒーロー)を1年間演じていたのです。
「スーパー戦隊」公式動画に降臨!
大河主演&『国宝』俳優の大スター・横浜流星様が、特撮ヒーローだったことを黒歴史にせず、公式ムービーに登場してくれるなんて…胸アツすぎる!!
流星様以外にも、現在は売れっ子となってさまざまなドラマや映画に引っ張りだこの「スーパー戦隊」出身俳優が、それぞれ「スーパー戦隊50周年 応援コメント」のショート動画に出演していました。
松坂桃李さんはハツラツとした笑顔を見せ、撮影に参加したときの心境や、劇中の具体的なエピソード、衝撃展開の裏話などを交えながら、当時の思い出話を感慨深げに語っていました。
竜星涼さんは自分が幼少期に観ていた「スーパー戦隊」シリーズに、自分が主演することになった驚きを語りつつ、ヒーロー仲間と家族のようになっていったと柔和な笑みを見せます。
千葉雄大さんは視聴者だった子どもたちが、今では高校生や成人になり大きく育っているとおもしろおかしく話し、当時の仲間とは今も連絡を取り合っていることを明かしていました。
そして、流星様のコメントはこちら。
横浜流星様の思いとは…あれっ?
「自分はトッキュウジャーになり、学校のようにいちから芝居を学び、作品作りの楽しさを教えていただき、芝居の道に進み、今があります。応援してくださった方々、そして当時の関係者の方々に、心から感謝しています」
クールに淡々と流星様はこのように感謝の言葉を伝え、最後は現在放送中の最新作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の告知もしていました。どうやら最新作『ゴジュウジャー』の作品名を覚えていなかったようで、ちらちらと視線を外してカンペを読んでいるっぽい仕草は見られましたが、それも流星様の多忙っぷりを考えればご愛敬。
ちなみに動画の長さは松坂さんが2分19秒、竜星さんが1分40秒、千葉さんが1分31秒です。
……あれ? 3人の動画の尺は、流星様の2倍近くか3倍近くありますね。
いえ、そんなことは問題じゃありません。この動画は49秒という1分にも満たない短さでしたが、流星様が出てくれたということに、何よりも価値があるのです…!
「国民的俳優」のプロフェッショナル
ちょ、ちょっと! 他の3人に比べて「愛想がない」「エピソードが薄い」「“巻き”で撮った」――って思った人たち、流星様に謝ってくださいよ!?
もう一度言っておきますが、流星様は大河主演&『国宝』俳優の大スターです。“役者”然として、クールに貫禄を出して何が悪いんですか!?
それに動画の秒数が長ければいいってもんじゃないでしょ。“量より質”って言葉、知らないんですか?
『国宝』が社会現象を起こすほどの大ヒット作となっていて、絶賛『べらぼう』撮影中なんですから、「スーパー戦隊」の動画に出てくれただけでも、その慈愛精神に感謝感激しとくべきでしょうよ!
流星様の「スーパー戦隊」動画でのクールかつ貫禄のある振る舞いは、まさに“国民的俳優”のソレ。今の彼はもう、紛れもなく“国民的俳優のプロフェッショナル”なのです。
(堺屋大地/コラムニスト・ライター・カウンセラー)