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塩谷育代プロゴルファー

1962年、愛知県名古屋市出身。高校卒業後にゴルフ練習場に入り、松井利樹プロの指導で82年にプロテスト合格。89年のヤクルトミルミルレディースで初優勝。92年、95年と2度賞金女王に輝く。ツアー通算20勝。93年オフに結婚。ママさんプレーヤーとしても活躍し、産休後にツアー復帰して優勝も飾った。2児の母親であり、レギュラー引退後はテレビ解説で活躍。若手プロやジュニア育成にも力を入れている。

“史上最長コース”への反応に抱いた違和感 難易度はコースの長さよりも…

公開日: 更新日:
鈴木愛(C)共同通信社

 鈴木愛が勝った「ニトリレディス」の会場(北海道CC大沼C)はツアー史上最長6955ヤードとメディアで話題になりましたが、数字だけ独り歩きしている違和感がありました。

 総距離は「ここ(リマーク)よりも後ろにティーマークを設置しない」基準であり、数字通りに大会を行うわけではありません。実際、ニトリでも4番パー3(175ヤード)は50ヤード以上も短くなった日がありました。

 各ホールの実質距離が視聴者によく伝わらないのも仕方ないかもしれません。

 海外メジャーの全米女子オープンは18ホールの距離が日々違い、テレビ画面の距離表示も変わりますが、国内大会では対応が難しいため解説者が「前のティーマークを使用しているので今日は120ヤード」と説明しているからです。

 さらに大会はパー72ではなくパー73で行われ、優勝スコアは12アンダーまで伸びました。総距離が長いからといって単純に難しいとは言えません。

 590ヤードの18番パー5もティーショットが20メートルの打ち下ろしになり、3打目でグリーンに届かない長さではありません。

 パー5の3打目はいつもウエッジという選手には「長い」と感じるでしょうが、クリークやユーティリティークラブをうまく使いこなしてバーディーを奪う選手もいます。

 難易度はコースの長さよりも、 

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