巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督
今季の阪神は確かに強かった。強かったが、それにしたって、だ。プロ野球史上最速優勝はつまり、それだけセ・リーグ5球団がだらしなかった証拠。優勝が決定した時点でリーグの貯金は78勝45敗3分けの阪神が独り占めで、2位の巨人以下がすべて勝率5割以下の借金生活という前代未聞の惨状である。
昨9日の広島戦に勝った巨人がなんとか借金を返済したものの、複数のOBが「借金チームのCS進出は認めるな」「今季はCS廃止」と声を上げるのも、むべなるかな。ファンの間でも、早々とペナントレースの灯を消したセ5球団に対する不満の声は大きく、SNS上には《藤川以外の無能監督は全員クビ!》との投稿も散見されたほどだ。
実際、24もの借金を抱えて最下位に低迷するヤクルト・高津臣吾監督(56)の今季限りでの退任が決定。就任1年目の中日・井上一樹監督(54)を除く他の3監督の首筋も寒くなっているともっぱらだ。
■野村監督の再登板が浮上する広島
「就任3年目の広島・新井貴浩監督(48)はファンから突き上げられている。阪神が優勝を決めた7日には、試合前のメンバー表交換の際に新井監督が藤川監督に『おめでとう』と声をかけたとSNS上で騒ぎになった。真偽はともかく、今季の阪神戦は6勝17敗と虎の独走に大きく貢献したことで、《ハナから勝つ気がない》《新井は阪神のスパイだ》と散々な言われよう。それだけ、不満をため込んでいるファンがいるということです」(マスコミ関係者)
新井監督は就任3年目で9日現在、3位のDeNAに5ゲーム差の5位。CS進出の可能性を残してはいる。1年目は2位に躍進。昨季は8月終了時に首位に立った。が、9月に歴史的失速で巨人に逆転を許し、最終的には4位でAクラス入りすら逃したことで、評価は分かれているという。
「選手に寄り添う兄貴分的な新井監督の就任でチームの雰囲気がいい方向に変わったのは事実ですが、それとチームが勝てるかどうかは別というシビアな声もある。
広島の監督の契約年数は基本的に5年を一区切りとされていますが、前任の佐々岡監督は優勝争いに絡めず3年で退任。新井監督も契約上は1年契約を更新する形です。退任となれば、OBで元監督の野村謙二郎氏が浮上する。在任5年で3位止まりだったものの、その後の緒方監督時代にチームは2016年から3連覇。その礎をつくったと評価されています」(前出のマスコミ関係者)