健康を最優先していいとお墨付きをもらった気がした…批評家の杉田俊介さん糖尿病を語る
杉田俊介さん(批評家/50歳)=糖尿病
2022年元日の朝、息子と初詣に行った際、神社の長い階段で、経験したことのない息苦しさと心臓のバクバク感に襲われました。
そのときは「運動不足かな」と思っただけでしたが、1カ月の間にたびたび息苦しさを感じるようになり、就寝中に突然呼吸ができなくなって目覚めることが何度か起こりました。
かかりつけ医を受診すると血糖値の異常が発覚し、近場の糖尿病内科を紹介してもらって検査をしたら、過去1~2カ月間の平均的な血糖値の状態を示すHbA1cの値が10%を超えていました。正常は6%未満、6.5%以上で糖尿病が強く疑われる数値です。
糖尿病は、インスリンが十分に働かず、血糖を一定の範囲に収めることが鈍る病気。突然の呼吸困難や息苦しさは、低血糖の症状でした。
治療はHbA1cを正常値に戻すことを目標に、まずは1日1600~1700キロカロリーに抑えた食事と、1日1万歩の運動、少量の血糖値を下げる薬の服用で、自然に体重を減らしていくことになりました。体重の減少と血糖値は連動することが多いそうです。