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柏木理佳生活経済ジャーナリスト

生活経済ジャーナリスト。FP(ファイナンシャルプランナー)、MBA(経営学修士)取得後、育児中に桜美林大学大学院にて社外取締役の監査・監督機能について博士号取得。一児の母。大学教員として経営戦略、マーケティングなどの科目を担当、現在は立教大学特任教授。近著「共働きなのに、お金が全然、貯まりません!」(三笠書房)など著書多数。

(25)妻に「ありがとう」と言ってハッピー! 口に出せないなら紙に書いてもOK

公開日: 更新日:

「妻が1週間もまともに口きいてくれない……どうしたらいい?」と、70代の男性から質問されました。

 そんなときは、すかさず「ありがとう」を口に出すことと伝えます。

「といっても、なかなかできないんだよう。というか、どうしてもできないんだよう~」とモジモジ。

 実はこれは妻のためではなく自分のためなのです。

 皮肉を言うと認知症のリスクが3倍高くなり、死亡率も1.4倍になることがわかっています。皮肉や他人の悪口を言うと、一見、他人を攻撃しているようですが、実は自分自身を傷つけることにつながり、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌され、記憶をつかさどる海馬が破壊されてしまうようです。

 ありがとうと、頑として言わない夫が多いためか、私の周りでは何が何でも意地になって夫に「ありがとう」と言わせようとしている妻が増えています。

 70代の妻は笑いながら「私がいなきゃダメなのよ~」と、最初は夫の財布や資産運用の管理から引き継ぎ始めました。ところが夫が要介護1になったり、ほんの少し手が震え出したことをきっかけに、スマホに夫の友人から連絡があっても「いません」と勝手に電話に出てシャットダウン。夫が入院中は、せっかく面会に来てくれた夫の友達にも、「面会禁止なんです」と社会からシャットアウト、これでは友達も減ります。

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