象印がおにぎり店で見せつけたブランド力…大阪万博で来場者10万人に提供する人気ブースに
2025大阪・関西万博の入場者数が延べ2000万人を突破した。当初の想定入場者数2820万人には届かない見通しだが、一定の成功だと評価されている。その一方で、会場内ではパビリオンの予約や交通アクセス、飲食施設の待ち時間に不満を訴える声も多い。
飲食提供の混雑は万博の常だ。20世紀初頭のミラノ万博ではコーヒー抽出に時間がかかり、来場者が行列を作った。ドリップ式では1杯3~5分近くかかったからだ。このため解決策として導入されたのがエスプレッソマシンだ。これだと抽出は30秒足らず。のちに世界中へ普及した。
そうした意味で今回の万博で注目を集めたのが、炊飯器大手の象印マホービンが出展した「ONIGIRI WOW!」だ。同社の高級炊飯器「炎舞炊き」18台で全国各地のブランド米を炊き、寿司ロボット最大手の鈴茂器工に特注したおにぎり成形マシンを導入した店舗。開幕からすでに10万人超の来場者におにぎりを提供する人気ブースのひとつだ。
計算すると、ブースは毎日平均667人を相手にし、1時間当たり58人を処理する。ほぼ1分に1人が注文し、1人あたり2個のおにぎりを受け取る計算だ。しかも、具材は12種類から自由に選択できる。
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