大阪・関西万博“駆け込み”必見!人気1位海外グルメ&リピーターに聞いた“穴場パビリオン”

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事前の空き枠先着予約(来場3日前から前日午前9時まで)にはチャレンジしたい

 柴田さんの経験から、事前抽選は外れる人の方が多く、当日予約はサイトへのアクセス自体が困難でほぼ不可能と考えた方がよい(行列中など手が空いたタイミングにトライするのはあり)そうだ。

「当日、万博会場でずっとスマホとにらめっこして当日予約にチャレンジするよりは、積極的に会場内を歩いて並べそうなパビリオンを見つけたら並んだり、オープンスペースのライブなどを楽しんだりする方がおすすめ。アメリカ館やカナダ館、ドイツ館など、オープンスペースでよくライブやっています。一方で、比較的チャンスがあると感じるのが『空き枠先着予約』。予約開始前の23時30分頃までにログインを済ませ、0時になった瞬間に予約に挑戦してみてください。アクセスが集中してしばらく思うように操作できず、しかもあっという間に予約が埋まってしまいますが、根気よくリロードを繰り返すと、他の人のキャンセルなどたまたま空きが出たタイミングに当たる可能性があります。

 また、深夜から明け方にかけてゲリラ的に予約枠を開放するパビリオンがあるようで、私自身その方法でオランダ館を予約することができました。日中に比べるとアクセス数が少ない時間帯なので、狙ってみる価値はあると思います」

 ほか、当日予約はスマホとにらめっこ以外に、会場内にある「当日登録センター」(当日予約機)からチャレンジすることも可能。会場などでもらえる地図でブルーの目印で表示されている場所なら端末が16台あるので、長蛇の列でもあまり待たなくてもいい。変わらず激戦だが、1人や2人の少人数ならに人気パビリオンの急な空枠に滑り込めることも!

 『大屋根リング一周』も忘れずに。「リング上は季節の花々が咲き、今の時期は鈴虫の声も響いていて、とても心地よい空間です。パビリオンを上から眺めながら歩くと、地上では出会えない発見もあります。私が一周した際はスペイン館最上階エントランスでのライブ演奏や、噴水ショー『水と空気のシンフォニー』を上から見ることができ、思いがけない特等席になりました」(柴田さん)

 最後に柴田さんが印象に残ったパビリオンを3つ選んでもらった。

「まずは『中国館』。古代から未来へと流れるように展開される壮大なストーリーが圧巻でした。アートとテクノロジーが巧みに織り交ぜられ、デザインや演出が見事に調和していました。次に『サウジアラビア館』は、建築そのものが主役という印象で、その圧倒的な存在感に感動します。中東の街に迷い込んだような錯覚を覚えるほどで、豊かな国力を感じさせるスケール感が魅力です。タイミングが合えば、パティオで楽器の生演奏に出会えることもあり、その雰囲気も格別です」

 そして『いのちの未来(シグネチャーパビリオン)』は予約のみだが、思わず涙する場面もあったと振り返る

「万博の中で、私自身が本当に未来を感じた数少ない展示が、この『いのちの未来』でした。人類のこれからについて深く考えさせられる内容で、観覧後もしばらく余韻が残りました。もし将来、アンドロイドとして永遠の命を手に入れられるとしたら、自分はどんな生き方を選ぶのだろう──そんな問いを自然と自分に投げかけていました。一方で、マツコ・デラックスのアンドロイド(マツコロイド)が登場してシュールな会話を繰り広げるユーモラスな場面もあり、演出の見事さに思わず拍手を送りたくなります」

 駆け込みだからこそ、戦略を立てて楽しむのもいいだろう。

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 戦略ナシに来場すると損する?●関連記事【こちらも読む】大阪万博はもはや「何も見られない」駆け込み来場で激混みの悲惨…もあわせてご覧ください。

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