著者のコラム一覧
若月澪子ルポライター

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

能力アピールも資格取得もムダ! 元公務員でも難しい「男性シニアの再就職」を突破できるのは「謙虚な人」という“無慈悲な実情”

公開日: 更新日:

自分の能力をアピールしたがるシニア男性

 しかしメインストリームからの転落には抵抗があるという男性たちは、「資格取得」に躍起になる。

 前編で紹介した西日本在住のDさん(66)もその一人だ。元県庁職員のDさんは65歳で退職を迎える前に、図書館司書の資格を取得し、再就職に備えていた。図書館職員は正規雇用がほとんどなく、賃金が低いことが知られている。年金暮らしのシニアにはちょうどいい仕事だとDさんは思っていた。

 ところがハローワークなどを通じて応募した6つの図書館は、すべて不採用。公務員としてこれまでの自分に自信を持っていたDさんは、深くプライドを傷つけられた。

 「私は生成AIを使って事務作業の効率化に勤めてきた。職場でも重宝されてきたんです!」

Dさんは取材時に筆者の前でも、盛んに自身の能力についてアピールしていた。しかし、そもそもこういう態度が、正直「ウザい」気がする。

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