スマスロ『からくりサーカス2』など射幸性高い人気シリーズが直面する「2作目のジンクス」

公開日: 更新日:

『ヴァルヴレイヴ2』へのネガティブな反応

『からくりサーカス』シリーズ同様、初代は大ヒットしたのに、2作目がイマイチの評価だったのが、SANKYOの『革命機ヴァルヴレイヴ』シリーズだ。

 2022年11月に同社のスマートパチスロ第1弾として登場した『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』も『からくりサーカス』と同じく、一撃1万枚レベルの出玉爆発力を持ち、射幸性の高さが人気につながった機種だ。2025年11月登場のシリーズ2作目『Lパチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ2』は、基本的なゲーム性で初代を踏襲しているが、いくつかの新要素が加えられている。

「『ヴァルヴレイヴ2』は初代に比べて、出玉の面で辛くなったというユーザーの声が多いですね。もちろんポテンシャルとしては出玉爆発力もありますが、それを引き出すためのハードルが高いという感じでしょうか。また、初代では低設定でもまぐれで爆発することもありましたが、『ヴァルヴレイヴ2』では低設定で爆発させることがかなり難しい。出玉が魅力である『ヴァルヴレイヴ』シリーズにおいては、こういった点がネガティブな反応を生んでいるようです」

■出玉で初代を超えるのが難しい理由

 シリーズ2作目が出玉の面でユーザーを納得させられないことが多いのは、それなりの理由もあるという。

「ユーザーから評価されるのは、『大きな出玉を得られる可能性がどれくらいあるか』という点です。メーカーはそんなユーザーの期待に応えるべく、ルールの範囲内で可能な限りの高い射幸性を実現しようと開発しています。初代の『からくりサーカス』や『ヴァルヴレイヴ』は、それに成功した例ではありますが、それ以上の射幸性を実現しようとすると、結局ルールをはみ出してしまう。つまり、初代の射幸性が高い場合、それを超える2作目を作るのはかなり難しいということです」

 遊技機メーカーが開発したパチスロ機は、国家公安委員会が指定した試験機関で「型式試験」を受けなければならない。その型式試験で出玉性能や演出などが規格内であるかどうかを確認し、適合となったパチスロ機のみが、ホールに導入できるのだ。

「型式試験では。膨大なゲーム数を実際に打って、出玉が規格内であるかどうかを確かめます。開発段階では規格内に収まっているものとして作っていても、パチスロではまぐれで出玉が大爆発してしまうことが多々あり、型式試験で上限値を超えて不適合となるケースも珍しくない。特に射幸性の高い機種の場合、型式試験をパスするのは、決して簡単なことではありません。

 そして、型式試験は実施できる枠が限られており、申請しても実際に試験を受けるためには、抽選をパスしないといけない。貴重な型式試験の機会を無駄にしないためにも、メーカーとしては出玉設計の部分でかなり慎重になるわけです。特に人気シリーズの2作目ともなれば、ユーザーからの期待も高く、確実に発売させないといけない。そうなると、型式試験で不適合になるリスクを負うことはできず、出玉スペックの面で冒険するのも難しくなり、初代よりも射幸性が抑えられることが多い。『からくりサーカス』や『ヴァルヴレイヴ』はまさにそのパターンで、2作目が初代を超えられなかったケースだといえますね」

 さまざまな事情の上で、人気パチスロ機が直面する“2作目のジンクス”。それを打ち破るのは簡単ではなさそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アミューズメントのアクセスランキング

  1. 1

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  2. 2

    2026年秋 「羽根モノ」続々リリースで、パチンコは多様化の時代へ =後編=

  3. 3

    スマスロ『L戦国乙女5』は前評判での「覇権台」が裏目に…ユーザーの厳しい意見に今後のホールの対応は?

  4. 4

    大人気のパチスロ『ソードアート・オンラインII』、波紋を呼ぶ「ウルティマ状態」

  5. 5

    YouTube番組で物議…「パチンコの遠隔操作」が“現在は存在しない”理由と業界が取り組む健全化

  1. 6

    SNSで「おもしろい」と密かに人気の『スマスロ攻殻機動隊』 全国導入台数約1万1000台で隠れた名機となった魅力

  2. 7

    パチスロ愛好家の漫画家ユキヲ氏に聞いた 自作『邪神ちゃんドロップキック』パチスロ化への思い

  3. 8

    スマスロ『からくりサーカス2』など射幸性高い人気シリーズが直面する「2作目のジンクス」

  4. 9

    2026年秋 「羽根モノ」続々リリースで、パチンコは多様化の時代へ =前編=

  5. 10

    迷惑行為に及ぶプロ集団“軍団”の排除に動き出したパチンコホールの徹底姿勢 SNSで一般客から情報収集も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈47〉気仙沼ちゃんは民宿4軒経営の大女将に 説教してテレビで夫を募集させた甲斐があった

  2. 2

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  3. 3

    モグライダーともしげが埼玉の中高一貫ミッションスクール聖望学園で打ち込んだアメフト《26年夏番外編》

  4. 4

    千葉秋季大会開幕も専大松戸が「来春センバツを狙う」と宣言できない切実なチーム事情

  5. 5

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  1. 6

    広島4番栗原に敵将・落合監督は「四球でいい」と助言を…

  2. 7

    timelesz猪俣周杜「傷害容疑で逮捕」に“ダブルでガッカリ“…ファンの計り知れない失望

  3. 8

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  4. 9

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです

  5. 10

    4度結婚した宇野千代の“不倫”をNHK朝ドラ「ブラッサム」はどう描く?「カーネーション」は真正面から