全米注目! 妊婦と胎児殺害…連邦裁判で終身刑2回の女服役囚を州検察が起訴、死刑求刑は「二重処罰」か
二重処罰(一度処罰を受けた事件で、再度同じ理由で処分や処罰を受けること)の禁止の原則に該当するか否か――連邦と州、2つの司法システムが存在するアメリカで、残虐な妊婦および胎児殺害事件の裁判に改めて注目が集まっている。
犯人はすでに“連邦”裁判所において終身刑2回の判決を受けて、現在服役中にも関わらず、今度は“州”の検察当局が犯人を起訴、州の裁判で死刑を求刑する方針を明らかにしたのだ。犯人の弁護団は「二重処罰の禁止の原則に反する」と主張したが、州最高裁は先日、検察の主張を認める裁定を下した。
事件が起きたのは2022年10月31日。アーカンソー州で当時妊娠31週目だったアシュリー・ブッシュさん(当時33=写真右)とその胎児が、アンバー・ウォーターマン服役囚(45=同左)に殺害された。
ウォーターマン服役囚はフェイスブックでアシュリーさんに接触。「妊婦に合う洋服をプレゼントする」「いい仕事があるよ」などと偽ってアシュリーさんをおびき出し、自宅に連れ込んで射殺し、その後、ナイフで胎児を摘出した。