「貿易赤字の恒常化」前提にしない政策の無意味

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 安倍首相の歴史認識、時代認識は、やはり狂っているようだ。2013年に過去最大となった貿易赤字について、参院の代表質問で「この状態が恒常化するとの見通しは持っていない」と強調した。「一時的なショック」と捉えているらしいのだ。

 本気でそう捉えているのだとしたら、恐ろしい。経済政策にタッチする資格はないだろう。
 貿易赤字は、何も昨年に始まったことではない。3年間も継続している。むしろ恒常化する流れに乗っているのだ。

 歴史を振り返れば、先進国はみな同じ道をたどっている。日本だけが例外ではない。経済が発展すれば、物価も賃金も上昇する。それに伴って生産コストも膨らむ。同じように利益を上げるのは難しくなるのだ。そのため企業は、地価や賃金の安い地方を目指すようになる。それでも間に合わなければ海外移転だ。その結果、輸出は減り、輸入は増えていく。貿易赤字の拡大は、避けて通れない道である。

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