思わぬ短所も…ホンダが「65歳定年延長」目指す真の狙い

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 ただし、会社全体の人件費は上がらない。退職金制度の改定や時間外手当の減額、出張日当の廃止などで調整すると言っている。

 要するに、定年延長の負担は、みんなで分かち合う。ワークシェアリングの発想だ。

■若手のヤル気を引き出せるのか

 連合にも聞いてみた。

「65歳定年制については検討に着手したところで、具体的な方向性等は持っていない」

 組合側が積極的に推し進めているわけでもなく、「お手並み拝見」といったところだ。つまりホンダ流の成否が今後のサラリーマンの働き方に影響を与えていくことになるのだが、こんなマイナス面の指摘もある。

「会社にしがみつきたい人にはいいけど、力がある人はどんどん辞めてしまうかもしれない。とりわけ、ホンダは創業者のチャレンジ精神が急速に失われ、『自分の意見を言わない社員ほど出世する』なんていわれている。内部告発文書も乱発されていて、会社に対する不満が渦巻いている。そうしたマグマを抑えつけるために新制度を出してきたようにも見えます」(ジャーナリスト・井上久男氏)

 ワークシェアで「社員みんなに優しい会社」を目指すのであれば、若い社員のやる気を引き出す社風と人事評価制度が不可欠。それが伴わなければ、この制度は逆に企業の硬直化を招くことになる。

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