米国松下電器 岩谷英昭元会長<4>叱られないと弱さ生まれる

公開日: 更新日:

「米国人は自分の気持ちにストレート。日本的な『わかってくれるだろう』は通用しない。甘えは通じませんでした」

 販売を担当するようになると、松下電器の商品を米国人に売るために、足が棒になるまで歩き回った。

 デパートでの店頭販売では、米国人の関心を引くために日本のハッピを羽織り、松下製のチーズフォンデュ鍋を使った「天ぷら」を揚げる実演イベントをするなど、知恵を絞り、売り上げを伸ばそうとした。

「今の若い人たちは、米国に行っても私のように倉庫でドヤされたり、天ぷらを揚げたりはしません。現地で受け入れる米国人も育ちのいいエリートが多くなり、日本から来た若い社員を『将来、自分のボスになるかもしれない』と、持ち上げるところがある。でも、幸之助さんは『真剣に叱られる』経験がないと、知らず知らずのうちにモノの見方が甘くなり、もろさと弱さが生まれてくると言っていました。私もまったくその通りだと思います。若い頃、米国人に『バカ野郎!』とどやされた経験が、その後、私にとっては大きな財産になっています」 (おわり)

(経済ジャーナリスト・松崎隆司)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    東出昌大は「帰宅拒否症」だった“理想の夫婦”の哀しい現実

  2. 2

    竹内涼真「テセウス」大健闘 視聴者“予定調和好き”異変か

  3. 3

    新型コロナ感染拡大で現実味…東京五輪返上で20兆円消失

  4. 4

    鈴木杏樹に「4000円ラブホ不倫」報道 超モテモテの評判も

  5. 5

    小田嶋隆氏「最大の罪は国の文化と社会を破壊したこと」

  6. 6

    東出昌大は「不倫常習者の典型」と識者…杏は苦しい決断に

  7. 7

    安倍首相グルメ三昧 コロナ対策会議わずか10分のデタラメ

  8. 8

    中居正広がジャニーズ退所…SMAP再結成「99%消えた!」

  9. 9

    ビートたけし略奪婚の結末 兄&姉は妻A子さん溺愛の不自然

  10. 10

    幹線道路沿い“売土地”が…地方はいつまでも成約しない現実

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る