電子書籍よりあえて「紙の本」での読書が増えている理由
フリマアプリ「メルカリ」の登場で、インターネット上での個人間売買はより盛んになった。昨年、後発のメルカリが王者「ヤフオク!」を利用者数で上回った。そんなメルカリは、人々の読書習慣まで変えつつある。30代の男性会社員、narumiさんもそんな1人だ。
「これまでKindleで読書していましたが、メルカリを使うとすぐに高く売れるので、今ではもっぱら紙の本です。おかげで読書の仕方が変わりました」
本が売れなくなり書店がどんどん潰れていくなか、narumiさんの場合、その流れに逆行している。
「電子書籍はすぐに読めて、大量の本を端末に保存できるのがメリットですが、人に貸したり、あげたり、売買したりすることができません。しかも、電子書籍の値段は紙の本とそれほど変わらないので、多少手間でも人にあげたり、売ったりできる紙の本に回帰しています」
その読書方法は独特だ。書店で読みたい新刊本があると、すぐに購入。直後にメルカリで本のバーコードを読み取り、出品するという。