森山高至
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森山高至建築エコノミスト

1級建築士。1965年生まれ。岡山県井原市出身。岡山県立井原高から早大理工学部建築学科に進学し、88年に卒業。斎藤裕建築研究所を経て、91年に株式会社アルス・ノヴァを設立し、代表に就任。04年に早大政治経済学部大学院経済学修士課程を修了した。建築家として関わった物件は1000件以上。長崎県の大村市協定強建替え基本計画策定など、公共建設物のコンサルティングに携わるほか、マンガの原作などの仕事も手掛ける。主な著書に「非常識な建築業界 『どや建築』という病」がある。

海の森水上競技場には腐ったタマネギのような臭いが漂う

公開日: 更新日:

「新国立競技場問題」が沸騰していた2015年ごろから多くの批判が寄せられていた施設の一つが、ボート競技などの会場「海の森水上競技場」だ。

 筆者もこの会場のあり方に大きな疑問を持ち、1964年の前回東京五輪会場だった戸田ボートレース場の拡張や、その近隣の人工湖「彩湖」の活用、千葉・手賀沼の活用を提案した。都知事就任直後の小池百合子氏も、復興五輪をキャッチフレーズに東北・宮城県の長沼ボート場の利用を提案したように、「海の森」は会場として難があることは多くの都庁関係者や競技関係者が意識していた。

 8月上旬、筆者が現地を歩くと、やはり問題が山積していることが分かった。会場は閉鎖管理されており、敷地内には入れなかった。そのため、周辺の道路から柵越しに会場を眺めた。

 アスファルトの照り返しを受け、気温は36度超という暑さ。ボートコースの水面はキラキラと光り、観客席も真新しい。しかし、日光を遮る屋根が観客席の一部にしかかかっていないのは疑問である。もし、来年8月に五輪を実施したら、熱中症患者が続出するのではないか。大会延期後の今こそ、観客を入れたモニター調査やさらなる“暑さ対策”を検討すべきだが、どうなっているのか……。

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