小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

新型ノートe-POWERに乗った すべてにおいて進化していた!

公開日: 更新日:

日産ノートe-POWER(車両価格:¥2,029,500/税込み~)

 前評判がヤケにいい新型ハイブリッドコンパクトに乗ってきた。新型日産ノートe-POWERだ。

 先代e-POWERは、2代目ノートのモデル後半たる2016年に追加グレードとして登場。既存の1.2ℓエンジンを発電専用とし、駆動システムに同社のピュアEV、リーフのモーターや制御技術を使う事で「ガソリンで動く電気自動車」というふれこみで登場した。

 正直、燃費性能はトヨタのハイブリッドほどではなく、すべての加速を滑らかな電気モーターで行うことや、アクセル1つで加速と減速ができる「ワンペダル運転」を最大の特長としたが予想外の大ヒット。デビュー年11月には日産車としては30年ぶりに国内乗用車月販No.1に輝いただけでなく、2018年には登録車年販No.1を記録した。

エクステリアは旧型より柔らかく上品に

 そしてその勢いを借りた新型3代目ノートが昨年11月にデビュー。今年本格的に発売が始まったわけだが、前評判は上々。筆者も先日やっと乗れたが、すぐに人気の秘密が理解できた。

 エクステリアは旧型より柔らかく上品な面を持った5ドアハッチバック。全長が約5cm、ホイールベースが約2cm縮まり、扱いやすくなると同時にスペースは厳密には狭くなっているが、十分なリアシートの広さ、トランク容量を確保している。

 なによりインテリアの質感、先進性が非常に高い。内装樹脂にソフトパッドは使われてないがツヤ感、シボ感ともにいいし、上級グレードであるXのシート表皮は非常に上質。

 コクピットにアナログメーターはなく7インチのメーター、オプションで9インチのセンターディスプレイが付けられる。シフトも独特のお寿司のようなカタチの電子式だ。

独特の気持ち良さを保ったまま上質化

 そして自慢の電動加速感である。モーターは先代に比べ、トルクを10%、出力を6%向上させ、116psの最高出力と280Nmの最大トルクを確保。モード燃費も向上し、WLTCモードで29.5km/ℓを記録。

 しかも意外なのは、電動加速ならではの味わいを強調してこなかったこと。初代はアクセルを踏んだとたんガソリン車ではありえないレスポンスで発進し、伸び感も独特だった。

 ところが今回はレスポンスの良さはそのままに、加速カーブがより滑らかになり、全体の違和感が取り去られている。

 さらに自慢のワンペダル運転だが、アクセルをオフにしたとたん減速するのは変わってないが、完全停止しなくなった。個人的には少々残念だが、より広い層に受け入れられる電動フィーリングを得たとも言える。e-POWER独特の気持ち良さを保ったまま上質化しているのだ。

 唯一気になるのは、今回から純粋ガソリン車がなくなり、パワートレインがe-POWERに一本化され、価格が200万円以上になったこと。加えて運転支援のプロパイロットが218万円スタートのXグレードにしか付けられないのも残念。

 とはいえ、新型ノートe-POWERが今後の日本のコンパクトカー界をリードしていくのは間違いないだろう。

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