小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

最長で4年以上待ち! トヨタ新型ランドクルーザー300系は仰天レベルの高級車になっていた

公開日: 更新日:

トヨタ ランドクルーザー(車両価格:\5,100,000/税込み~)

 ある意味世界で最も有名な日本車の1つが生まれ変わった。約14年ぶりにフルモデルチェンジしたトヨタ ランドクルーザー300系。いわゆる悪路を走れる本格クロスカントリー4WDの日本代表である。

 世界にはアメリカ車のジープ・ラングラー、英国車のランドローバー・ディフェンダー、ドイツ車のメルセデス・ベンツGクラスなど本格クロカン4WDが存在するがやはり都会化&軟弱化しつつある。

 ディフェンダーは先日のフルモデルチェンジで頑丈なラダーフレームの代わりにモノコックボディーを採用したし、ランクルも2世代前の100系時代に前後リジットサスとシャープさで劣るボールナット式ステアリングをやめた。ただそれでもラダーフレームとリアのリジットサス、センターデフを持つ強固な4WDシステムは堅持しており、本格クロカンとしてやはりラングラー、Gクラス、このランドクルーザーの3台は鉄板人気だ。

 特に信頼性ではピカイチといわれるランクルは、新型300系が出てますます人気沸騰で、今日本でも注文しても納期は2年以上どころか時に4年以上ともいわれている。理由は簡単。300系は愛知のトヨタ車体で作られるが、ざっくり半分ぐらいは世界の高級4WD消費国、中東に行き次はロシアや北米、日本には全体の数割か数%しか入って来ないからだ。しかもランクルは海外転売も多く、国内受注の沸騰に繋がっている。

2m弱の全幅は東京都内ではキツイけど…

 さておき実車だが、グローバルモデルとして大変に魅力的に成長していた。

 ボディーサイズは圧巻の全長4985×全幅1980×全高1925mm。旧型200系とグレードにより数センチ違ったりするが、2850mmのホイールベースは変わらない。

 日本で乗ると、とにかくデカくて正直2メートル弱の全幅は都内ではキツイ。特に世田谷などでは大変だ。

 しかし見た目は魅力的で、全体の箱型フォルムに変わりはないものの標準ボディーのストラップのメッキグリルはクリーンかつ威風堂々としてカッコいいし、ある意味国内ミニバンのアルファード的な歌舞伎テイストもない。

内装の質感やハイテクレベルも高い

 今回面白いのは、オフロードに特化したGRスポーツなるグレードを新設したことで、顔やディテールが全く違う。3連のLEDヘッドライトは同じなのだがグリルはメッキではなく黒のメッシュ形状でセンターには「TOYOTA」のクラシカルなロゴが。完全に往年のランクルを意識している。

 ディテールもメッキの代わりに黒パーツが使われスポーティー。都会派は標準だが走りはGRかも。

 内装の質感、ハイテクレベルも高くてメーターはセンターに7インチモニターを持つ半アナログ式が選べる。また12.3インチの横長ディスプレーのナビも選べて使い易い。グレードにより本革シートや3列7人乗り仕様も選べる。

楽しさならガソリン、燃費ならディーゼル

 肝心の走りだが、軽量化した高剛性ラダーフレームとアルミを多用した軽量化ボディーの効果は顕著。

 乗り心地はしなやかで高速は静か。軽量化したとはいえ2.5トンの車重と全高1.9m台の全高がゆえ、高速ではふらつくがドライブモードをスポーツ側に振れば問題は解決する。

 エンジンは旧型の4.6ℓV8の代わりに415psの3.5ℓV6ガソリンターボと309psの3.3ℓV6ディーゼルターボを用意。どちらもパワー的には十分で楽しさで選ぶならガソリン、燃費を穫るならディーゼルといったところか。

 いまどきの先進安全も万全で、トヨタセーフティセンス標準で同一車線の運転支援も可。この辺の14年ぶりの進化は凄い。

 てなわけで、平和な日本では悪路走破性以上に高級サルーン化が際立つ新型ランクル300系。郊外に住む気長でワイルドなお金持ちにはオススメだと言っておこう。

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