小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

セクシー過ぎるアルテオン・シューティングブレークは「VWの壁」を突き抜けた

公開日: 更新日:

VWアルテオン・シューティングブレーク(車両価格:¥5,879,000/税込み~)

 初めての時は、マジメに二度見してしまった。それもフロントではなく、リアビューをである。それがあまりにセクシーで、フォルクスワーゲン(以下VW)っぽくないフォルムだったからだ。その名も新型アルテオン・シューティングブレーク!

 そもそもアルテオンは2017年に日本に上陸した新フラッグシップで、当初はセダンライクな5ドアハッチバックのみ。それでも十分にVWらしからぬセクシーさが自慢だったが、今年マイナーチェンジとともに追加されたシューティングブレークは、それにも増して伸びやかで美しい。

 特にリアビューの美しさは、個人的には「VWの壁」を突き抜けたと言いたくなるほどだ。

 全長×全幅×全高は4870×1875×1445mmでハッチバックと変わらない。しかしマイチェン前より5mm伸び、10mm高くなっているのと、同じVWのミディアワゴン、パサートヴァリアントと比べるとわかるが、リアピラーが寝ているのと同時に、バンパー位置が高くなりサイドのキャラクターラインが伸びやかに上向いている。

VWらしく走りはマジメでしっかりした味わい

 一方、フロントマスクはセダンと共通だが、初代は4本あったグリル下のメッキストライプが3本になってより締まった印象を与えるし、デイライトで光るLEDラインもライト両端からエンブレム脇のセンターまで伸びた。

 走りに関してはVWらしくマジメでしっかりした味わいだ。骨格はパサートと横置きプラットフォームで、全長やホイールベースを伸ばすと同時に駆動方式をフルタイム4WDに特化。

 エンジンはパワフルな272psの2ℓガソリンターボ。2000rpmで350Nmの最大トルクを発揮するだけでなく7000回転前後までスムーズに伸びる。ディーゼル並みの力感と同時に、ガソリンならではの気持ち良さも味わえるいいとこ取りだ。

 インテリアはパサートを高級化したもの。ここはもうちょっと特別にして欲しかった気もするが、横長10.25インチのメーターユニット「デジタルコクピットプロ」はモダンだし、9.2インチナビのインフォテイメントシステム「ディスカバープロ」もスマホライクで使いやすい。

VWはプレミアム化の最適解を見つけた

 加えて凄いのは空間効率で、リアシートは大人が十分足が組める上、ラゲッジ容量565ℓ。あの美しいデザインを考えると、まさに“才色兼備”と呼ぶに相応しいフラッグシップ。

 そもそもVWには宿命とも言うべきブランド的縛りがあって、それは社名を考えるとよく分かる。原点は戦前に出来た国策会社でドイツ語で「国民(フォルクス)車(ワーゲン)」の意味。それだけに華美な作り、デザインはなかなか許されず、昨今の自動車プレミアム化の波になかなか乗っていけない部分があったが、ここに来てようやく最適解を見つけたようだ。

 今までにない美しく、セクシーで、なおかつ便利なVW。ぜひみなさんに一度見ていただきたいクルマなのである。

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