佐高信
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佐高信評論家

1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。

早河洋氏がテレビ朝日で会長と社長を兼任する珍妙さ

公開日: 更新日:

 そもそも会社に会長は必要なのか。社長を退いて会長になるのが慣例化しているが、それは責任の所在をあいまいにする二頭政治を生むだけだろう。だから私は、会長兼社長という珍妙なものになっている経営者を認めない。テレビ朝日の社長がクビになって、会長と社長を兼任するという早河洋もそうである。

 住友銀行の会長、磯田一郎が、自分が選んだ頭取の小松康を任期途中で突然解任した後まもなく、ライバルの三和銀行会長兼頭取の川勝堅二に会って、「おたくでは住銀のように会長が頭取をやめさせるということはありませんね。会長が頭取を兼任しているんですから」と皮肉ったことがある。

 もともと会長職は一般的ではなかった。ところが、いつまでもポストにしがみついていたい人間が多いために会長が常設になり、たとえば会長の集まりなどに社長や頭取という肩書だけでは出にくいとして、会長兼社長、会長兼頭取というおかしなものが生まれた。ヤボの極みである。

 テレビ朝日の社長解任騒ぎも早河がヤボの極みであることから起こった。自分の腰巾着のような人でなく、しかるべき人間を後継者に据えて、さっさと会長もやめていれば、天下に恥をさらすような今度のドタバタ劇は起こらなかったはずである。

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