重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

民間の融資総額37兆円超!「ゼロゼロ融資」9月末打ち切りで経営破綻や倒産激増の可能性

公開日: 更新日:

 企業の経営破綻や倒産激増の“号砲”となるのか。政府がいわゆる「ゼロゼロ融資」の今月末での打ち切りを決めた。

 新型コロナウイルス禍で業績が悪化した中小企業などの資金繰りを支えてきた制度だが、企業倒産件数を歴史的低水準に抑え込む一方で、「慢性的な経営不振企業やゾンビ企業を無理やり延命させている」(金融筋)などとの批判も上がっていた。その「生命維持装置」がついに外されるわけだ。

 ゼロゼロ融資は新型コロナ対策の一環として2020年3月から始まった。直近1カ月の売り上げが15~20%減少した企業などに3年間実質無利子・無担保で運転資金などを貸し出す仕組みで、保証料もゼロ。元本は最長5年間据え置き可能で、零細企業や個人事業主は最大6000万円、中小企業なら同3億円まで借りられる。

■貸出バブル

 スタート当初は担い手が日本政策金融公庫や商工組合中央金庫など政府系金融機関に限られていたが、国は20年5月これを民間金融機関にも開放(民間分は21年3月末で受け付け終了)。そこから貸し出しバブルに一気に火が付いた。 

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