住友生命 高田幸徳社長(1)人に請われたら、それは一つのチャンスと思っている

公開日: 更新日:

 高田は1964年大阪府生まれ。高校は名門・北野高校。中学までは、成績がそれなりに秀でた存在であったが、北野高校に入ると、周りが皆、文武にわたり段違いで優秀なため、「自分はここで何ができるのか」と日々悩みながら過ごしていた。

 そんな高田がのめりこんだのが、生徒会。もともとは誘われて入ったに過ぎなかったが、ことのほかはまり、体育祭・文化祭実行委員も務めた。

「人に請われたら、それは一つのチャンス、そう思うようになりました。当時の担任の先生から言われた、『面倒なことを頼まれるのは君の一つの人格。他人から求められているのだから、嫌がらずやればいい。そうすれば誰かが必ず見てくれる』との言葉にも励まされました」

 その後、京都大学経済学部へ進学するが、ここでも入ったテニスサークルで運営幹事を務める。学内オープン大会の発足など、他サークルとの交流にも熱心に取り組んだ。

 一方、学業ではフィリップ・コトラーの「マーケティング・マネジメント」を研究。教授からは大学院進学を勧められたが、高田は「社会でマーケティングスキルを生かしたい」と、関西のメーカーなどへの就職を考えていた。ところが、住友生命に勤務していた一人の従兄が高田の運命を変える。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋