ブラックフライデーから始まる「年末商戦」の行方は…賃上げムードと物価高がせめぎ合い

公開日: 更新日:

 今後の消費を占うといえる“ブラックフライデー”商戦はどうだったでしょうか。日本でもここ数年、話題にのぼるケースが増えてきました。

 電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」が利用者を対象にした調査によると、ブラックフライデーの認知率は2023年に75.8%。17年は30.9%に過ぎませんでした。この6年間で45ポイント近くも増加しています。

 ショッピングセンターやスーパーなどへ足を運ぶ人は、「ああブラックフライデーね」とうなずけるでしょうが、中高年サラリーマンにはピンとこないかもしれません。

 ブラックはマイナスのイメージが強いですが、ここでいうブラックは黒字のブラック。多くの小売店が赤字ではなく、黒字になる日という意味だといわれます。米国で始まったセールで、毎年11月の感謝祭(第4木曜日)の翌日がブラックフライデー。この日からクリスマス、年末年始商戦に向け、米国の小売業は大いに盛り上がります。年間売り上げの約7割がこの期間に集中するとさえいいます。

 IT大手、アドビの調査では22年11~12月(米国)のネット通販の売上額は2117億ドル(約31兆円、1ドル=148円換算)と、21年同期比で3.5%増でした。今年は前年同期比4%増の2218億ドル(約33兆円)の見込みで、前年を上回る伸び率となりそうです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  2. 2

    PR会社社長ダンマリ一転、全部ブチまけ“逆襲”の可能性…note投稿は斎藤知事と事前合意済みか

  3. 3

    斎藤元彦知事の選挙収支報告書で露呈した“隠蔽工作”の跡 PR会社への支出は代表務める政治団体経由という不可解

  4. 4

    杉田水脈がハシゴ外され参院転出に“赤信号”…裏金非公認の免罪符「政倫審」弁明は現職のみ

  5. 5

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  1. 6

    不動産投資信託「J-REIT」低迷のワケ…マンションさらに高騰、オフィスも堅調なのにナゼ?

  2. 7

    帝国データバンクが発表 企業倒産「31カ月連続増加」の深刻…年末年始が心配だ

  3. 8

    企業・団体献金「廃止」を拒む組織内議員の実態…前回参院選直前には労組関連から5.3億円

  4. 9

    自民裏金議員にまた公選法違反疑惑…福島地盤元職の関係先が家宅捜索されたと地元紙スッパ抜く

  5. 10

    「日本電解」経営破綻が波紋…上場企業では今年初、再建の道筋いまだ見えず

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も