岸田首相「パーティー自粛」指令は安倍派イジメ…特捜部の本格捜査にGO→我利我利メガネの焦土作戦

公開日: 更新日:

 自民党5派閥のパーティー券収入裏金化疑惑は、立件に向けて着実に前進しているようだ。

 東京地検特捜部は最大派閥の安倍派について、事務方に続き所属議員の秘書も任意で事情聴取。安倍派は販売ノルマを超えて集めたパー券収入を議員側にキックバックし、還流額は2022年までの5年間で数億円とされる。キックバックを受け取った議員は数十人に上り、中には数千万円を受領した議員もいたとみられている。第5派閥の二階派の還流も億単位。政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)だけでなく、詐欺や脱税でも立件されなければおかしい。

【写真】この記事の関連写真を見る(12枚)

■派閥任せの弥縫策

 ところが、である。組織ぐるみの裏金疑惑を受け、岸田首相が開いた6日の8者会合。茂木幹事長ら党4役と麻生副総裁による定例の6者会合を拡大し、参院幹部も交えた集まりで岸田首相が初めて出した指示は、「派閥パーティーの当面自粛」。党として再発防止策を打ち出すまでの暫定措置とし、派閥の忘年会と新年会も控えるよう申し合わせたという。

 会合後、取材に応じた岸田首相は「政策集団のパーティーは党として信頼回復に向けての取り組みを明らかにするまでは開催を自粛すること、年末年始の派閥の行事についても自粛することを確認した」と力を込めていた。党として調査に乗り出す気配はなく、相変わらず派閥任せの弥縫策。この期に及んで寝ぼけているのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  2. 2

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  3. 3

    杉田水脈がハシゴ外され参院転出に“赤信号”…裏金非公認の免罪符「政倫審」弁明は現職のみ

  4. 4

    「年収106万円の壁」撤廃で年間9.6万円の負担増に…働き控え解消の先に待つのは「雇い控え」

  5. 5

    自民党都議会でも裏金疑惑!やはり浮上した“安倍派スキーム”…すでに特捜部が動き、石破政権は大ピンチ

  1. 6

    帝国データバンクが発表 企業倒産「31カ月連続増加」の深刻…年末年始が心配だ

  2. 7

    経営再建にあえぐ企業が相次ぐ12月 日産自動車の下請け・孫請けはどうなる?

  3. 8

    企業・団体献金「廃止」を拒む組織内議員の実態…前回参院選直前には労組関連から5.3億円

  4. 9

    “暴言王”足立康史が暴露した「維新最大の恥部」…代表選終盤にチャチャ入り泣きっ面に蜂

  5. 10

    斎藤元彦知事の選挙収支報告書で露呈した“隠蔽工作”の跡 PR会社への支出は代表務める政治団体経由という不可解

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか