岸田首相が迫られる「大阪万博か、復興か」…ついに経済界の重鎮からも「延期」の声

公開日: 更新日:

防災の観点から中止一択

 岸田首相は昨年の国会で、万博について「中止も延期も考えてはいない」と明言していた。震災対応を最優先するという言い訳が立つ今なら、万博の延期もしくは中止を言い出すのではないか。ジャーナリストの横田一氏がこう言う。

「建築資材や人員のリソースは限定されています。万博と復興との同時並行が成り立つのか疑問である以上、新浪さんの発言は岸田首相にとって“追い風”でしょう。内閣支持率が凋落する中、万博の延期・中止は世論ウケするはずです。今回の震災では、軟弱地盤の被害も指摘されています。万博会場の夢洲は、まさに軟弱地盤。南海トラフ巨大地震は30年以内に70~80%の確率で発生すると予想されており、万博開催期間中が安全だとは限りません。防災の面から見て、万博はいっそのこと中止するべきです」

 被災地を置き去りにして万博を強引に進めれば、それこそ世界の笑いものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後