著者のコラム一覧
真保紀一郎経済ジャーナリスト

ブックオフグループHD(下)リセール市場の主役に 赤字転落からの逆転劇

公開日: 更新日:

世界的なトレカブームも追い風に

 売り場も大きく変わった。店によっては、メイン売り場に、書籍やCD、DVDではなく、トレーディングカード(トレカ)やフィギュア(人形)などを配置した。しかも世界的なトレカブームが訪れ、高値で売買されたことも追い風になった。そのおかげもありブックオフの業績は急上昇、前5月期で初の売上高1000億円超えにつながった。

 その勢いにのり、最近ではブックオフの名を冠しない形で百貨店内の店舗展開も拡大中。さらには海外店舗も増やしていく方針だ。

 堀内社長は「ようやく人材が育ってきた。これからさらに成長していく」と鼻息も荒い。とはいえリセール市場はライバルも多い。中古本市場で圧倒的存在だったブックオフが、どのように存在感を発揮するかがポイントだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋